第2話

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休憩室、節約の為にお弁当を持参している。西野さんもお弁当だ。……私のより美味しそう。って、こんなところでまで卑屈になってどうする。大した会話もなくもくもくと食べる。 「あ~! 西野さん、もうすぐでしたっけ」 ガヤガヤと数人の女性たちが入ってきて、私に気付くと、ぺこり頭を下げてくれた。 それっきり、みんなで会話が始まった。私はここにいていいのかなと思うくらい、部外者で、疎外感を感じる。まるで、いるのにいないみたいに扱われていた。 早々に食べ終えると、お手洗いへと立った。 「……誰ですか?」 「私の産休育休の間の、1年契約の人」 「ああ」 「……何かあれですよね、決まってた人が辞退したとかで代わりに来た人! 何か聞いたこともない短大出て、小さな町工場に勤めてたけど倒産したとかで……」 「絶対こんな会社に勤められるスキルないじゃない」 「だから、契約でしょ」 「まあ、1年だし、そんなに関わることもないかな」 「……暗くない?」 「って、短大!? 」 ……聞こえてるし。町工場じゃないし。ちゃんとした株式会社だったし、そりゃ三代で倒産するような、会社かもしれないけど…… 暗いって、全く知らない人の中できゃあきゃあ言えるわけもないじゃない。短大の何が悪いんだよ……。わかってるよ、こんな大会社勤められるわけないことなんて。 いつまで続くんだろう、私のこんな負のスパイラルは……。
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