エピローグ

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エピローグ

その後、私は無事に高台くんと同じ会社の社員になれた。 高台くんの部屋での勉強は、捗ったのか、勉強も手につかなかったのかは微妙なところ。合格出来たのだから、良かったのではないか。 会社では話し掛けない決まりももう微妙なところ。 だけど、西野さんと中ノ池さん藤谷さんの仲良しにだけ、「私の恋人だ」って打ち明けた。 3人ともものすごく驚いて 「こんな短期間でどうやって射止めたの!?」って聞かれたので 「実は高校の同級生なの」と、説明した。 「あれだね。有名人がさ、超美人の女優さんとかアナウンサーさんとかじゃなくて、同級生とか幼なじみとかと結婚して好感度爆上がりする感情と、すごい似てる」 とにかく、高台くんの好感度が上がった。でもさ、そういうのって、同級生でも○○の妻って肩書きでインスタしていて、うそー、女優さん並みに美人!とかのパターンだと思うけど、もう卑屈になるのはやめることにしよう。 みんな知らないだろうけれど、高台くんはああ見えて、普通なんだからね! と、嬉しいのかわからない優越感に浸った。時々、発光するくらいのイケメンだけど。 高台くんは自分がイケメンなことは重々に承知されているけれど、人に関しては大して可愛くない私にも心から可愛いと言える人なんだ。 汚れを知らない。とってもピュア。 誰かの告白を断るときも申し訳ないなあって心から言っている。キリがないでしょうに。疎ましく思わないの、すごい。 「自分が好きな人に異性として見られていないのは、辛いってこと、俺も知ってるからさ」って、言ってたけど、高台くんを異性として見ない人なんているー?
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