94人が本棚に入れています
本棚に追加
/141ページ
第一話
カランコロン
店の扉が開いてお客が入ってきた。
「いらっしゃいませ〜」
「あんちゃん回復ポーションと解毒剤あるかい?」
「ありますよ〜」
2つずつくれと言われたのでどうぞ〜とポーションと解毒剤を棚から出した。
「ありがとな」
お客はそう言いお金を出して店を出た。
俺はここの村で薬屋をやっている。来る客は村の人達から旅人までといろんな人がやってくる。
俺はルナ•スチュアート18歳前世の記憶がある村の薬師だ。
現世ではお客が来るまでは薬を作ったり、森に薬の材料を取りに行ったり寝たりしている。
前世は高校生のアニメオタクだった。
アニメイトの行く途中、好きなアニソンの歌を歌いながら歩いていたら車にぶつかってチーンだ。
いやいやないっしょ嘘でしょ、トキメキ魔法学園のアニソンCDお迎えに行こうとしたのに俺にお迎え来ちゃったとかないでしょ。
合わせろ、俺のアイちゃんに!CDでソロ歌ってんだよアイちゃんが!このヤロー。゚(゚´Д`゚)゚。
という感じで今、薬師をやっている。
もうなっちゃったものは仕方ないと思っている。
前世を思い出したのは赤ん坊の時だから今となっては全然混乱とかはない。むしろ頭の片隅にアイちゃんを置いている。
俺は決して嫁は忘れない主義なんだぜ(`・ω・´)
カランコロン
「おいルナ、何ボーッとしてんだ。今日は森で薬草摘むんじゃなかったのか」
入ってきたなりいきなりそう言ってきたのは俺の幼馴染みイルだ。
こいつは捨て子で教会に拾われたらしいが同じ18歳とは思えないほどしっかりしてる。
黒髪で深海のようなでも綺麗な目をしていてときどき殴ってやりたくなるほど顔面が良い。
殴ってやりたいと言ったが訂正。ほんとはすごく泣きたくなる時ある。(´;ω;`)
だってよ、幼馴染みだからいつも隣にいるのは仕方ないけどそのせいでいつもやつがモテる現場を目撃しなければいけない。俺は告白されたことないのに(ㆀ˘・з・˘)boo
いつも異性として見れない、可愛い、癒し系、面白いなどなどばかりだコンチクショー
見た目か!?この筋肉がない身体と童顔がいけないのか!?身長が低いのもいけないことか!?イルは背高いもんな!
。゚(゚´Д`゚)゚。モテたいよー
「おい、ルナさっさと行くぞ」
「はいはーい」( ´△`)
てか薬草摘みに行くの忘れてたw
そして俺たちは店を出て森に入る。
ザッザッ キィーギィーと鳴き声が四方八方から聞こえてくる。
一応村の近くの森でも魔物やモンスターは出てくるため俺はいつもイルに用心棒としてついてきてもらっている。←もうこの時点で負けてたわ…
「ルナ、あまり離れるな」
そうイルは言うと手を俺の方に差し出してきた。
手を繋げというのか…男同士で…いやいやいや
「だーいじょーぶだよ〜離れないから」
と言いイルの隣に並ぶ
これは日常茶飯事だ
てか、なんでイルはいつも俺と繋ごうとするんだ?俺は子供じゃないっつーの(*`へ´*)
イルは俺をじっとみてそれから歩き出した。
最初のコメントを投稿しよう!