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 ほとんど外でのデートはないものの、急に思いつきで遠出する海斗さんに振り回されるように一緒にいて、1年ほど経った頃、海斗さんは副社長になった。  忙しくなった仕事の後、対外的な付き合いも増えるとマンションに置いても抱けないと言われて私は、自分のアパートに戻る日が増えた。  そうなると自然に会う回数が減って来て、たまにアパートに来ては、私を抱くだけ抱いて自分のマンションに帰るようになる。  本当に都合のいい女かもしれないけど、海斗さんが私以外に付き合っていると言う話も聞かないから、忙しい仕事の合間に私に会いに来てくれるくらい大事にしてくれているんだと思う事で自分を納得させていた。  
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