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到着したのは、郊外の一軒家を改装したらしい一部屋一組で1日5組しか受けないという隠れ家風レストランだった。
こんな商売でやっていけるのかなと考えてしまう私は、完全な庶民なんだなと思う。
「どうかしたか?」
「い、いえ。」
「ワイン飲むか。」
「部長は車ですよね。」
「私はノンアルだけど、君は飲むといい。」
誘われるままにワインを飲んで、美味しい料理に舌鼓を打った私は、かなり気分が良くなっていた。
「部長は、なぜ私を誘ったんですか。」
「海斗だ。外で部長は、そろそろやめてくれないか。」
「か、海斗さん…」
テーブルの上で手を握られ、熱を孕んだ目で見られると私は、すっかり舞い上がっていた。
「出来れば、愛莉にずっとそばにいて欲しいよ。」
ワインだけでなく、海斗さんの魅力にすっかり酔っていた。
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