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早速、水着に着替えて愛斗をイルカの浮輪に入れて、プールに入ってみる。
「こーんなプール貸切で遊べるなんて、初めて。」
「リックが来るまでだけどな。あいつらに愛莉の水着姿なんて見せたくないし。」
「?」
「あいつは、何人か友達を連れてくるから、一気に煩くなると思う。」
いつもの浩太さんと違い、あからさまに嫌そうな顔になる。
「浩太さん?」
「多分、派手な女性を何人か引き連れてくると思うけど、俺は愛莉以外は目に入らないからな。」
わざわざ先に言うくらい、予想ができる事なんだ。
でも私以外目に入らないってホントかな?
綺麗な女性をつい見てしまうとか男性にはありがちな事だと思うけど。
浩太さんは私をキレイだって言ってくれるけど、そんな事ないし。
浩太さんのおかげで愛される自信はついたと思うけれど、自分が美人でもかわいいでもない人並みだと思っているから、不安はないわけじゃないんだ。
「マーマ?」
「あ、ごめんね。愛斗、あっちのちっちゃいプールでバチャバチャしようか。」
大きなプールの横に愛斗が立って顔が出るくらいの組み立て式のミニプールが、用意してくれてあったので、そちらで水遊びをすることにした。
「愛斗、ぞうさんやるか。」
浩太さんは、ぞうさんジョーロの水を愛斗にかけて、2人で遊び始めた。
「とーたん、もっと!」
「愛斗、じゃー。」
きゃっきゃと遊ぶ愛斗と浩太さんを眺めながら今の幸せがずっと続くといいなぁと思う。
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