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女性は体を大切に
久々のアップでマニアックな話をひとつ。
放射線を扱う仕事をしていて、たまに女子職員に言うことがある。
ちょっと保健体育みたいなお話で勘違いされちゃうかもしれませんが、非常に真面目なお話を。
このページを読む女子の方々、これを読んだからって放射線を過剰に怖がらないでくださいね。
また決して厭らしい話を書いているわけではないのでご容赦を。
医療現場で働いていれば誰しも多かれ少なかれX線(レントゲン)検査に立ち会うことがあると思います。小さなお子さんを持つ母親も、もしかしたらそういう場でお子さんの傍にいるかもしれない。
その時は必ず放射線防護衣(プロテクター)を着てください。それがないのなら、X線管球から最低2メートルは離れてください。
というのも、女性は生まれた時から女であり、男子とは違う卵巣を持っているから。生まれながらに持つ卵母細胞は成長と共に生理が始まり卵子になります。これは中学生以上の男女なら常識的に習っているかもしれません。
基本的に卵子は1個ずつ作られ周期に沿って流されます。それがずっと……というのは嘘で、必ず閉経というのがあり、卵子は打ち止めになります。
これを聞いてわかるでしょうか?
つまり卵子になるための卵母細胞は生まれた時から数が決まっていて、全部卵子になったらもう新しくは作られないという事。だから放射線に弱い卵母細胞や卵子は守ってあげなければならないんです。
新しく作られる細胞ではなく、生まれた時から持っている既存の細胞だからこそ、それを放射線で傷つけてしまうと代わりがないのです。
DNAの二重連鎖を切ることができる放射線、女子にとって守るべきは最初からある卵母細胞。
体に気を付けてというよりは、将来のお子さんを護ってあげて! という意味合いで女子職員に喚起しています。
逆に男子はというと、常に新しいものを大量生産されているので大丈夫です。強い放射線を受けてもある程度なら一時だけ停止するだけ。また復活して生産されます。新しく精子は作れるんですね。お年寄りになっても。
女子はそう考えると大変ですよ。閉経と共に更年期障害があり、骨密度も減って骨粗しょう症にもなりやすい。そのうえ、婦人科疾患や乳癌などのリスクもある。
女子の皆様、お体に気を付けて毎日を過ごしてくださいませ。
日光浴はいいですよ。ビタミンDが摂取できて少しは骨の役に立ちますから。適度な散歩で気分転換。
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