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読書感想
2024年本屋大賞の「成瀬は天下を取りにいく」を読了しました。
ちょっぱやの2日ないし3日程度で。
我ながら読むスピード上がったのかな? と勘違いするほど、あっさり読み終わりました。
この読みやすさは素晴らしい! はっきり言って圧巻です。
読書が苦手な方にもおススメ!
なんて言うんだろう、いい感じの脱力感と沸々とした情熱、それでいて地元愛にあふれた青春日和にやられました。
ネタばれはできませんが、滋賀県大津市のショートストーリーが6つ。
成瀬を中心に描かれているのを見て、こういう書き方なら多視点描写ありなんだー、と今までにない感動を得ました。
エプでも多視点描写をたまに見かけますが、長編でそれをやられると反則的に感じ途中脱落。
僕は完全な一人称または三人称を読みたいなーとなっちゃってました。
でも今回のように、完全ショートストーリーを謳っていれば違和感がない。1話読んで、今日はここまで、と区切れて話がスッキリ。ファンタジーでもミステリーでもないから、とんでもないことが起こるわけでもなく、ハラハラするわけでもありませんが、青春だなー、成瀬スゲーと気持ちを上げてくれました。エモさや甘酸っぱさもないけど、元気になれる、素晴らしい物語です。
陰がないまっすぐな成瀬キャラ、俺も描いてみたい! 今まで背景に陰を入れ考えすぎていたと後悔。楽しく、明るく、元気になれる物語っていいね。空想だけど、空想じゃない、現実的なお話を書きたい。
だから僕はエプでもエッセイみたいなのが好きなのかな?
ふだんの日常を読んでいる方が、スーッと入ってくるし共感できる。
ただ1点気になったのが、物語にいろいろ実名が出てくるところ。この本はいろいろと賞を取ったんだけど、ここまでの実名って本当にありなんでしょうか?
出版にあたり、各々の業界に許可を得てから改筆したのでしょうか? わかりません。
もしもこれからの小説、ここまで許されるのなら、遠回しに書かなくても済むのでありがたい。そもそもこの本、実名が多様されているから想像しやすいのがポイントだった。ネットの読専さんたちからもツッコミが入っていない。
例えばSNSをツイッターやインスタ、YOUTUBE、LINEなど明確に分類できるのがいい。音楽や芸人でもグループ名を小説内に入れられたら、ジャンルがはっきりする。地名やお店、テーマパークもそう。
僕は著作権がどこまで影響しているのかわからなくて、それを避けてきた。
もしかして純文学ならありなわけ?
現代に直結させるには、現代の言葉、用語、すべて使えた方が絶対わかりやすい。こちらもどこの風景をイメージしているのか明確に伝えられる。
これを読んで、僕も素直に書いてみたい物語が浮かんできました。何かの公募に出せるようにちょっと書いてみようかなー。
エプで掲載すると個人情報が洩れそうなので、こういう物語は公募しかない。バリバリ実名出して、ふざけんなー、と怒られるくらいやってみますか。
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