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柳田の部屋での勉強会 ④
よかった〜。
本当によかった!
2人とも幸せになって…
エロスなしのBL、結構いいかも。
颯汰は柳田おすすめ、初心者向けの淡いBL漫画を読み切り、余韻に浸る。
そういえば膝枕している柳田先生静かだけど、大丈夫?
ずっとほったらかしにしていた柳田の顔を覗き込むと…。
寝てる…。
すやすやと寝息をたてながら、颯汰の膝の上で眠っている。
可愛い顔して寝て…。
人騒がせな。
初めから素直に寝てればいいのに。
颯汰は寝室に掛け布団を取りに行こうと、柳田を起こさないようにそっと立ち上がろうとすると…。
「わっ!!!」
寝ていたはずの柳田に腕を引っ張られ、そのままソファーに押し倒された。
「帰しましませんから…」
颯汰の上に覆い被さる柳田は、いつもの柳田と違う顔をしている。
「か、帰りませんよ。一緒に飲むんですよね。でも柳田先生が寝てたから、布団を取りに行こうとしただけ……んっ!」
覆い被さっていた柳田が、いきなり颯汰にキスをした。
「ん"ーー‼︎」
颯汰は『離せ‼︎』と叫ぼうとしたが、口を塞がれていてうまく言えない。
ちょっと待ってくれ!!
酔っ払いだけど、していい事と、ダメな事があって、今回のはダメな事だ!!
柳田を押し戻そうとするが、びくともしない。
このバカ力め!!
こうなったら!
颯汰は柳田の腹部を蹴り飛ばそうと、腹に足を当てると、
「そうは、させませんから」
やっと颯汰の唇から離れた柳田が、今まさに蹴り上げようとしていた颯汰の足を掴むと、ニヤリと笑う。
ヤバい!
目が据わってる!
「柳田先生‼︎これはやりす……っん……ん…」
再び柳田は颯汰の唇に自分の唇を合わせると、今度は舌を使い、前歯をこじ開け、口内へと舌を滑り込ませた。
ちょっと!!
ちょっと待て!!
颯汰はなんとか逃れようと暴れるが、力強い柳田の腕からは逃れられず、されるがままになり、柳田はその間に舌を絡め取り、口内を舐めまわし、上顎を優しく舌先でくすぐる。
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