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「理奈ちゃん、こっち!」
今日のランチは、社食で優香ちゃんと…約束はしてなかったはずなんだけど、目の前に優香ちゃん、隣に拓哉と言う状態。
別に拓哉とも約束はしなかった。私が秘書課業務でランチの時間が未定だったから。
「高橋さん。理奈は僕とランチを…」
「理奈ちゃんは、私の友達ですよ。拓哉さんは、夜でも会えるでしょうけど、私はランチくらいしかおしゃべり出来ないんだから、譲ってください。」
あの日以降、優香ちゃんは拓哉にアプローチする事もなく普通に仕事の会話しかしないらしい。
あまりにもさっぱりしていて、拓哉も拍子抜けしたみたいだった。
ただ私争奪戦を拓哉に仕掛ける時は別みたいで…
「ランチタイム終わっちゃうから、食べよっ。」
2人を宥め、ハンバーグランチを食べ始めるとまた2人は、やいのやいの揉め始めた。
この2人、案外気が合ってるのかもしれない。
揉める理由が、私の取り合いじゃなきゃ平和なんだけど。
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