結婚か趣味か!?

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 そして、その後。 取材は、改めてお断りの電話を入れることにした。  だが……しかし。 「えっ!?取材を取り止め……?」 『こちらから言っておきながら申し訳ありません。  相田が、体調不良で入院しまして。 また改めて申込みたいのですが……本当に申し訳ありません』  私が言う前に取材が、取り止めになった。 関係者から必死に謝罪をされた。そうなんだ……。  相田君の入院もかなり心配だけど、あんなにモヤモヤして課長に式を挙げるかどうか散々悩まされたのに。 ……一体何だったのだろうか?  ガクッと拍子抜けしてしまった。 『あの……宮下さん?』 「はい。分かりました。 また、改めてよろしくお願い致します」  しばらく打ち合わせをし直して電話を切った。 ホッとため息を吐く。  すると覗き見をしていたイケメン店員達が入ってきた。 「良かったですねぇ~菜々子さん。 これで、安心して式を挙げられますね」  ニコッと笑顔で言ってくれる。 本当にそうだ。あんなに騒いでおいて恥ずかしい。  私は、頭を下げると皆に謝った。 「皆心配かけてごめんなさい」と……。  すると店員達は、ふわっと大きな花束を私に差し出してきた。 「えっ……?これは……?」 「これ皆でお金を出し合って買ったんです。 菜々子さん。結婚おめでとうございます!」  代表して桜葉君が言ってくれた。 渡された花束は、とても鮮やかで綺麗だった。  私のために……わざわざ用意してくれたんだ!? 「ありがとう……皆」  涙が出るぐらい嬉しかった。 そうしたらバタバタと走ってくる足音が聞こえてきた。  慌てて入ってきたのは、裕太君だった。 「菜々子さん。撮影中止になったって本当ですか!?」 「あ、うん。撮影は、改めてすることになったの。  式は、予定通りに行うことになったから心配かけてごめんなさいね。裕太君」  涙を拭きながらそう言うと裕太君は、嬉しさのあまり私に抱きついてきた。  フフッ……いい子達に囲まれている。 皆……私の宝物だ。
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