結婚&双子の顔面偏差値!?

12/18

679人が本棚に入れています
本棚に追加
/162ページ
「うん。でも……大丈夫。  たまにお腹が張るのよね。お産が近い証拠だと思うんだけど」  双子だから安心は出来ないけど、とりあえずマタニティーの本も読んでいるし。  とにかくいつでも大丈夫なように日頃から準備をしてある。後は……陣痛が始まれば……くっ!!  あ、嘘っ……破水しちゃった!? 「菜々子……?」 「真美子……ごめん。破水しちゃったかも」 「えぇっ!?ど、どうするのよ。  えっと……この場合どうしたらいいの? あ、で、電話!!」  私の言葉を聞いてテンパる真美子だった。 落ち着くのよ……と、とにかく。  そうなってもいいように。準備はしてある。 「真美子……落ち着いて。まだ大丈夫だから!  私の携帯に登録してあるから、とりあえずタクシー呼んで。  あとかかりつけの病院と課長達に連絡を」 「わ、分かったわ!!」  私が必死に指示を出すと真美子は、慌ててテーブルに置いてあるスマホを取りに向かう。  少し経つと痛みが少しずつ引いてきた。 私は、必死に立ち上がりソファーに置いてあるカバンを持った。  保険証と診察券は、入れてあるしOK。 「菜々子、お待たせ。今タクシー呼んだから」 「ありがとう……」  変な汗が出てくるけど大丈夫。まだ間に合う。 しばらくしてタクシーが来た。 私と真美子は、タクシーに乗り込んだ。 「どう?お腹の方は……大丈夫そう?」 「う……ん。さっきから楽になったり、激しい痛みになったりの繰り返し……ぐっ!!」
/162ページ

最初のコメントを投稿しよう!

679人が本棚に入れています
本棚に追加