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「盛りのついたガキかお前は!」
脱がされそうになっているのに抵抗しながら俺は長谷に言う。
「うーん。まぁ、ガキではないけど?でも、お前とやる妄想ならしょっちゅうしてたしさ。そりゃやりたいでしょ」
当たり前と言いたげな顔して飄々と言う長谷に、「何言ってんだお前⁈」と驚きながら返す。
「本当の事だし。なら聞くけど、これ以上は駄目か?」
急に、仕事中のような真面目な顔して長谷に尋ねられる。
「え……」
すぐに答えが出せず口籠もってしまった俺に、長谷はすこぶる笑顔を見せた。
「ブッブッー!時間切れ〜!考えたって事は絶対嫌ってわけじゃないんだろ?」
「はぁ?どんな理屈だ!」
俺が反論するのも無視して、長谷は俺の肩に手をかける。
「一回だけでいいから。それで俺はしばらく生きていけそう」
囁くようにそう言って、長谷は俺の唇にまた触れる。
こいつの理論は無茶苦茶だ。
そう思いながら、結局それを受け入れようとしている自分がいる。
長谷は唇を啄むように喰んだかと思うと、急激に深さを増して俺の口の中に入ってくる。
「んんっっ」
反射的に声が漏れ、長谷はそれを喜ぶように舌を弄る。思いの外柔らかな長谷の舌が歯列をなぞり、俺の舌の横を勿体つけて撫でて行くと、背中をゾクゾクと電流が走る。
口の端から唾液が垂れていこうがお構いなしに角度を変えながら執拗に口の中を犯され続け、俺は肩で息をしながらすでに露出している長谷の肩にしがみついた。
滑り込んだ手は俺のスエットを簡単に剥ぎ取り、敷いてくれた毛布の上に倒される。
「ほんと、夢みたい」
何とか表情が見えるくらいの薄暗い部屋の中。俺の顔を見下ろして長谷はそう言う。
甘い声で甘い顔して熱い視線を向けて。
そんな顔するなんて知らなかった。今までこんな顔を誰に見せたんだろう?なんて思うと胸の奥が何故か痛む。
何考えてんだ。俺は
長谷に与えられる快感に流されながら、俺はそんな事を思う。
胸の尖りをキツく吸われて、昂って形を変えたモノを擦られて、淫らな吐息を吐き出しながら。
「なぁ。何考えてんだ?ボスの事?」
俺の体を弄りながら長谷はそんな事を尋ねる。下へ下へと唇を這わす長谷の顔は俺からは見えない。
「……っ。考えてねぇよ」
俺は吐息と共にそう吐き出した。
「じゃあ。俺の事考えてくれてんだ」
弾むような声が聞こえて来たかと思うと、先端から雫を溢しているだろそこに吸い付いた。
「あっぅっ!」
鋭い感覚が俺を突き抜けて、思わず体を捩る。
そんな事に構うことなく、長谷は俺自身を口の中で愛撫し始めた。
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