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単離とは
僕は僕である。僕以外の何者でもない。
大好きな父母には、彰人が自分のことを話したい時には、『僕はね』って言えば良いと教わった。
この身体がいくらアキになったからって、本当の僕が彰人であることに変わりはない。
神様、お願い。
僕が望むことは、一つだけだ。
このぐちゃぐちゃだけど、理解するために一々名前を付けて分類して分かりやすくしなくてはいけない世界から、純粋な物質として笹山彰人を取り出すこと。
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