変貌する身体

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それが無性に腹立たしかった。僕の気持ちとは関係なく体が元に戻らなくなるなんて、そんなことあって良いのだろうか。 僕は僕でただありたいだけなのに。 父に相談した。前の声が僕の声であって、今の声は僕の声ではない、と。 父は、初めは戸惑うだろうが、時期に慣れるとしか言ってくれなかった。 僕が絶望する一方で、父母が成長を喜んでおり、そろそろ野球でもやらせたらどうだと話していた時から、この気持ちを理解してもらうのが大いに難しいことであると感じた。
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