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ずず、と生クリームとキャラメル味のドリンクを吸い上げながら、溜まらせていた茅野への不満をぶちまけた。
茅野と恋仲であることは、共通の友人である寺沢には打ち明けている。
「茅野がモテ過ぎてやだ。何なのあいつ。３年になってもあんなにちやほやされてんの」
恋人へのヤキモチと同時に、男としての嫉妬もある。顔はいい。格好いい。それは認める。
加えて、性格も人当たりもいい。
話すときもどちらかというと受け身で、うんうんと聞いてくれて。
まあ、４人兄妹の長男だから、面倒見がいいというのもある。
あと、実家がお弁当屋で将来は継ぐことになるんだろうな、と言っていたから将来性もある。
「まー、舜はねー。彼女いたときもそういう揉めごとはあったし？」
「へ、へぇー？ そうなんだ？」
「潔白なのに疑われたり詮索されるのが嫌だから、もう付き合わないとか何とか」
「えっ、何それ！？ 俺知らない！」
──というか、まんま今の俺の態度じゃん！
「んー、ゆうちゃんはいいんじゃない」
「な、何だそれ！ 全然解決になってないっ」
「舜を疑っている訳じゃないでしょ。可愛い嫉妬じゃん。ゆうちゃんからもっと仕掛けてみれば？ 舜のこと好き好き言って、めろめろにしたらいいよ」
「……は？ 俺がそんなこと出来ると思ってんの」
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