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その後
神様に祈ったあの日から私の日常に玉藻ちゃんが加わった。
「先輩、私と付き合ってください!」
今、私の目の前には1人の後輩がいる。玉藻ちゃんと出会ってから数ヶ月後告白されることが増えた。女の子から。
確かに私は恋人がほしかった。でも、今はもう玉藻ちゃん以外は考えられない。
あれから玉藻ちゃんと暮らしていくうちに玉藻ちゃんのことが好きになってしまったのだ。だから玉藻ちゃんに告白して今では恋人同士になっている。
「ごめんね。私、付き合っている人がいるんだ」
「はい。話を聞いていただきありがとうございました」
後輩が去っていく。
なせこんなにモテるようになったのかと玉藻ちゃんの前でこぼしたところ、玉藻ちゃんと一緒にいることで私の魅力が増したらしい。
「帰ろうかな……」
「ただいま、玉藻ちゃん」
「うむ、おかえりなのじゃ」
玉藻ちゃんが駆け寄ってくる。かわいい。
「むっ? なんじゃ、また告白されたのじゃな?」
「あっ、分かった?」
「百合子のことならもう心を読まずとも分かるのじゃ」
「あはは、私も玉藻ちゃんのことなら多少分かるよ」
「うむ、相思相愛じゃな」
「思ったんだけどさ、玉藻ちゃんと会ってからいろいろあったね」
「そうじゃな。腐れ陰陽師が殴り込んできたり」
「晴明さんの勘違いで大変なことになりかけたからね」
「うかがやって来たり」
「うかちゃんは玉藻ちゃんの保護者みたいな人だから挨拶出来て良かったよ」
「神無月の宴会に参加したりしたのぅ」
「危うくお酒を飲まされそうになったよ」
「こここ、酔っ払ったアマテラスの相手は大変じゃからのぅ」
「あれは玉藻ちゃんがアマテラスちゃんを煽ったのが悪いんでしょう」
「そうじゃったかのぅ?」
「もう……」
玉藻ちゃんってば。
「百合子、今は幸せかのぅ?」
「うん、幸せだよ」
その後、海外のサキュバスとかといろいろあったけどそれはまた別のお話。
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