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初めから最後まで
彼女に出会ったのは
仕事場で
わたしの先輩だった
彼女はわたしに仕事をきちんと教えていて
わたしも彼女の気持ちに応えながら仕事を覚えた
ある日
わたしが先輩の机からホチキスをとって使ったことから
彼女にひどく怒られた
それから先輩は
わたしに仕事が出来ないならと
清掃をさせられた
それからというもの
何かと先輩はわたしにとても厳しくなった
ちょっとしたミスでも
ひどく怒られた
ある日
わたしは駐車場で車を止めようとしたら
他の人が止めていたから
道路のわきで空くのをまっていた
すると
先輩が来て
そんなところに止めたら
バスが通れなくなるでしょ
と…わたしには訳分からない
先輩の嫌がらせに腹を立て
上司に
病気が悪くなるので
先輩にもう注意をさせて欲しくない
話しをしたくないのです
と言ってから
先輩はわたしには何も言わなくなった
一言もね。
しばらく
わたしは清掃
先輩は事務仕事
別々の仕事で
たまに顔を合わせるくらい
あいさつすらしなかった
月日が過ぎると
わたしもそのことを許していた
けど
先輩は以前わたしを嫌っていた
ある日
わたしは病気を調子悪くして
泣きながら事務室に入ると
先輩はどうしたの?
大丈夫?
ととても心配してくれた
わたしは
いつも嫌っていたのに
ハテナ❓な気分でした
それからも
私たちは変わらず仕事していた
ある日
わたしは余儀なく仕事を辞めることになった
その日から
わたしは先輩と別れるのが
惜しくなってきた
だから
勇気を出して
電話番号を教えてほしい
と言った
けど
先輩は前に教えたよね?
うん
でも消したから
そう
といって
タバコを吸いに行ってしまった
わたしは追いかけて
もう一度教えてほしい
と言うと
一度消したなら仕方ないよね
それだけってことで…
わたしはなくなく
あきらめようとした
けど
ある日
電話番号がバックアップされて
偶然に先輩の電話番号が戻っていた
わたしはうれしくて
電話をかけた
先輩は出てくれて
2人でいろんな話をした
わたしは時を忘れるくらい
楽しかった
そして最後に
会社を辞めても電話にまた出て欲しい
わたしにとって先輩が唯一自分を見せられるから
でも
先輩は何だかためらっていた
会社を辞めた
ある日
電話をした
けど
出なかったし
それでも
メッセージを送り
自分の気持ちを書いた
けど返事ない
わたしは忙しいのかな
と思い
あきらめた
またある日
電話をかけたら切れた
非通知設定にされたことにそこで気がついた
なのに
メッセージは送る
わたしの苦しいときにも
送ったが
先輩からは何もなかった
わたしは悲しかった
もう何をしても先輩とは繋がらない
完全な拒否
わたしは正直
つらかった
いままで生きてきて
ここまでしても
彼女には振り向いてもらえなかった
わたしはそこまで
人を追いかけたことがなかった
彼女だけだった
何となく人からみたら
ストーカー?
けど
わたしは違う
あきらめようとした
何度もね
でも
自分がつらいときに
先輩を思い出す
話しをしてくれていたら
わたしにとって元気をくれる気がしたからだ
わたしの暗さを見せられた
唯一の彼女
に振り向いてもらえなかった
わたしはいつでも彼女を待っていた気がした
これからもずっと
振り向いてくれないのを分かっていながら…
時々彼女のことを思う
わたしは彼女を愛していたのだろうか?
わたしはレズビアンではないけど
彼女を慕っていたのかもしれない
わたしは生きていて
忘れたことがない
彼女のことを
他の人は忘れるけど
彼女は振り向かなかった
決してね。
これからも
そうだろう
わたしは思い出しても彼女は思い出さない
そんなものだろう
わたしは
もしそんな人に出会ったら
ある意味うれしいけどね。
彼女は何も感じなかったらしい
うんともすんともね
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