完璧な生徒会長

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完璧な生徒会長

「あんた、 今日から俺の下僕ね? ま、拒否権ないの、 あんたがいっちばん よく理解してると 思うけど。 せいぜい俺を 楽しませてよ。 ・・・・・会長サン?」 目の前には悪魔のように 憎たらしい笑みを浮かべる男。 「下僕になれ」 なんてふざけた話なのに、 私はこの男の言う通り、 拒否なんて死んでも できない状態だ。 恨めしく思って睨んでみるが、 相手にとってはそれすら 面白くて仕方ないらしい。 そいつは、私の顔を ぐいっと自分の方に 向けさせて、 フンッと鼻で笑った。 「そんな顔していいわけ? 俺のご機嫌ちゃんと 取らないとダメじゃん。」 ああ、 私の人生終わった。 完璧に終了だ。 どうしてこんなことに なってしまったのか、 順を追って話すことに しよう。
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