事故

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~波多 奏人side~ 「綾斗もいかないか?」 『…いいよ。』 それから3人で隣の病室に向かった。 悠のいる病室に入った綾斗は少し悠から目を逸らしていた。 悠がいる病室は千羽鶴や花、イラスト、写真、応援メッセージなどで 彩られていた。 でも悠の傷はそのままだ。 悠の白い肌についた傷は痛々しい。 病室の角にある小さな机にお見舞いに持ってきた ガーベラやダイヤモンドリリーなどの花を花瓶に入れて置く。 「悠…。はやく…起きろよ…」 佳純が悲しそうな小さな声で言う。 あいかわらず綾斗は黙っている。 「…そろそろ、帰ろうか。」 「…綾斗、悠に何も言わなくていいのか。」 佳純が綾斗に問いかけた。 綾斗は静かに悠のほうに向かって 「俺、悠がいないとただのガラクタだ。だからさ…目、覚ましてよ。  ごめんな。」 綾斗は悠の頬に手を添えて静かに泣いていたのがわかった。 ~波多 奏人side~ END
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