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プロローグ
隣の部屋からは楽しそうな声が聞こえている。
俺はひとり、埃っぽい部屋でただテレビの液晶を穴が開くほど見つめていた。
液晶の中で話題になっているのは「未来予知について」――――。
……未来を予知できる存在がいるというのなら、予知できる未来が存在するということ。
なら未来はどこに記されているのか?
あるいは、未来はどこまで”変えられる”のか?
俺が救われないのも、そういう風に運命が記されているから?
――――そんなことはない、と自分で証明したかったのかもしれない。
だからあの日俺は「未来を作る上位存在」に歯向かってやろうと、心に誓ったんだ。
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