くまのらくがき

緊急記者会見

　えー、皆さま。本日はお忙しいところ、こちらにお越しいただきましてありがとうございます。

　今回の新作に先立ちまして、作者の熊野より、ご挨拶がございます。
　質問がございましたら、遠慮なくどうぞ。

　では、会見時間となりましたので、開始いたします。

　～＊～＊～

　皆さま、こんにちは。作者の熊野菜名でございます。
　改めまして、今回の新作にお越しいただき、ありがとうございます。

　簡単に、新作の経緯について、お話したいと思います。

　私ですね、絵そのものは学生の頃から描いてました。
　それこそ、授業中にノートやプリントの余白にちょちょっと。

　ただ、他人様に見せるほどのものではありませんね。そこからマンガを描いてみようとか、絵を趣味にしようとまでは思いませんでした。

　こちらのエブリスタでも同様です。
　何より、素敵な絵師様がごまんと素敵なイラストを上げまくっているのだから、当然ですよね。

　さらに私、完全アナログだったんです。
　紙にシャーペンで描くだけの、色なし、背景なし。まさにらくがき。
　例えばそれを写真に撮って、アップしたとしても、よく見えないんです。

　必要な時は、何度かその方法をしたこともあります。
　でも、なかなかねえ。

　そんな私が、お絵かきアプリなるものをゲットしました。スマホですね。

　人間、慣れとは恐ろしいものですね。

　あれ程、世に見せまいとしていた自作のらくがきが、デジタルで描いたらそれなりに見えちゃうんですから。上げてみようかなんて、考えてしまうんですから。

　調子に乗った私は、イラストコーナーにらくがきを上げてみたり、クリエ様に勝手にプレゼントなどと称して送りつけておりました。

　いえ、本当に慣れは恐ろしいです。

　あちこちに散在したらくがきを、一堂に集める場所があってもいいんじゃないか、なんて考えだしたんですから。