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6.かえるペコペコ
皆さん、早口言葉はお得意ですか。
私は、フレーズによってかなりバラつきがあります。
特段、滑舌が悪いというわけではないが、自信をもっていいとも言い切れない、中途半端な人間です。つまらん。
例えば、『隣の客はよく柿食う客だ』なんかは得意な方です。
他、『赤パジャマ青パジャマ黄パジャマ』。
『裏庭には、二羽ニワトリがいる』。
『生麦生米生卵』。
まあ、これらは簡単な方ですね。
早口言葉って、口の滑舌はもちろん大切ですが、案外リズム感で補えてしまうところあります。
先ほどの、『隣の客はよく柿食う客だ』。
これ、『隣の客は』と『よく柿食う客だ』に分けると言いやすいです。
『よく』にアクセントを置いて、仕切り直す感じですね。
この早口言葉のポイントは”K”の音ですから、客でズッコケてしまった場合、仕切りなおさないと、そのままズルルと滑ってしまうわけです。
単に舌が回らなくても、フレーズを切って考えると、少しは練習も楽になるんじゃないかな……と言うのが、私の見解です。
さて。
この方法を用いても、私が言えない早口言葉がございます。
『かえるぴょこぴょこ、三ぴょこぴょこ』。
おや、これもいわゆる初級といわれるフレーズですね。
しかし、私はこれがどうもダメです。
子供の頃から言えません。
『ぴょこぴょこ』が言えない。
普通のスピードで言っても、怪しいです。
『ぴょ、こ、ぴょ、こ』なら何とか言えます。
大体、普段の生活で『ぴょこぴょこ』って言うシチュエーションあるかい？
これね、『ぺこぺこ』だか『ぽこぽこ』になっちゃうんですよ。
ぺとぽの間くらいですね。
『かえるペコペコ、三ペコペコ』。
うーん。全く意味が変わってくるぞ。
どうしてこれだけ、こうも言えないものか。
何がおかしいんだ。口か、私の口の形が変なのか。
もう、いっそ『かえるペコペコ』でいくか。
かえるペコペコねえ……。
何やら、また変なものを思いついた私、紙とペンを引っ張り出しました。
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