12.古の狸

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12.古の狸

 今回のネタは、我が親友N子(仮名)が提供してくれたものであります。  もっとも、本人はそんなつもりなかったようですが。  彼女、私のエッセイに何度か出てもらっています。もらっているというよりは、私が勝手に出しているんですけど。  『くまのほらあな』より『キルフェボンのケーキ』 https://estar.jp/novels/25472187/viewer?page=93  同作より『姫梅酒』 https://estar.jp/novels/25472187/viewer?page=137  さて、N子はこのコロナ過で、ひたすらゲームをしているとのことでした。  ゲーム友達(私は知らない人)と、オンラインでワイワイやっているみたい。  大変なことと言えば1つ、N子を含めたメインの友達グループ3人のうち、他の2人が生粋の天然さんだということです。  2人のボケを1人で拾うのは大変よね。  Apexというゲーム、皆さまはご存知でしょうか。私は知りません。  ざっくり言うと、知り合いも知らない人もチームを組んで、ドンパチやって生き残るゲームらしいです。  以下、N子から聞いた話です。  Apex内で『古の理』というイベントが発生した時。  パッと表示されたその言葉を見て、愉快なゲーム仲間その1が発したセリフ。 「え! 古の狸!?」  んなわけあるか。  いやー、さすがです。しかも、N子いわくふざけてるわけではなく、かなり真剣に驚いていたとのこと。こっちが驚くわ。  エピソードを聞いた私も、大爆笑。  そして、思ったのです。  よし、古の狸。描こう。 3e01512d-024f-4efe-88b9-47605fc269d1  先に、N子に見せました。  めちゃくちゃ笑って、可愛いとお褒めの言葉をくれました。ありがとな。  しかし、私が不思議に思ったのは、『ネタを覚えて描いてくれてありがとう』のひとこと。  ありがとう? 私が勝手に描いただけなのに?  はて、と思った私。 「だって、描きたいじゃん、古の狸」 「いや、描きたい!にはならないのよ」  ええ……。そ、そうですか?  これはもしかして、もしかしなくとも。  面白い、可愛いと思ったネタを、イラストにしたいって思うのって、絵描きだけ……?  え、みんな描きてええってならないのかしら。  エブにいると、周りは素晴らしき同類の方ばかりなんですよね。何ならそっちが当たり前だと思っていた私なのでした。
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