14.熊野、他クリエ様の表紙絵を描く

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14.熊野、他クリエ様の表紙絵を描く

 事件が起きたのは2021年の12月25日。  発端は、エブリスタのクリエイター仲間……いや、大先輩の鳴上鳴さまから頂いたメッセージ。  要約すると、ズバリ。  私に、鳴さまの小説の表紙絵を描いてほしいという依頼でした。 ……はい?  自然とこんな声が出ました。固まりました。  というのはですね。鳴さまってどんな方かと申しますと。  二刀流なんです。小説も絵も、どっちも作っちゃう方なんです。 ○鳴上鳴さまページ↓ https://estar.jp/users/137817582  自作の小説の表紙絵は描くわ、他の方の表紙絵にもなっちゃうわ、FAはジャンジャン描くわのスーパークリエイター。  何でそんな鳴さまが私に依頼を? 首を90度に傾けるのも当然ということなのです。  大体、私から他のクリエ様に突撃することはあっても(否、それしかない)、あちらから来て下さるって初めてのことですから。  ただでさえ、依頼を頂いて昇天間近だというのに、お相手が鳴さまとくれば、ダブルパンチ食らって大混乱です。  しかしいくら恐縮したって、そこは下手の横好き。ありがたく、お受けすることにしました。  承諾のお返事したあとも私、しばらく興奮が止まりませんでね。狭い我が家で、ペナルティのワッキーが昔やってた、芝刈り機みたいに手をブンブン振って足もバタバタさせておりました。  ……早く描きなさいよ。  ~*~*~  依頼頂いた作品はこちら。『虹』。 https://estar.jp/novels/25849018  とあるカップルの、喫茶店での会話を紡いだ短編小説。  明るくて口が達者で、ちょっといたずらっぽい彼女のヒカリちゃん。それをローテンションでかわす、クールな彼氏の優一郎君。  それでも、お互いの信頼と愛情が透けて見えるところが、また愛おしい。  いつも通りのやり取りから始まった会話の行きつく先は――。  よろしければ、結末は本編にて。  さあさ、とにもかくにも私は描かねばならぬのだ。クリエイターに二言はない。鳴さまのご期待にそえられるようなイラストを今この手に。  被写体は、私がもっとも苦手とする人間(大人)。構図からうんうん唸りながら描いた絵がこちら。 a6afd227-067e-4cc7-9eef-6b926a986d03  色塗りの裏話。  ヒカリちゃん、優一郎君それぞれの服(優一郎くんはズボン)の色を、相手の髪色の系統と合わせてみました。  優一郎くんの髪は黒をベースに、ほんのり緑色。ヒカリちゃんの明るい茶色と少し差をつけて、優一郎くんのズボンは落ち着いた色味です。  からのおまーけ。下描ーき。 3ca54715-fbbc-4214-8f45-05268d8a7805
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