くまのらくがき

17.和來花果さんHappy Birthday in 2022

　花果さん、お誕生日おめでとうございます！　でもこの構図だと、みんなが來樹ちゃんのお誕生日祝いしてるようにしか見えん。

　左上の女の子が、來樹です。抱えているコーギー犬は、くうちゃん。このくうちゃんにもまた仕掛けが――おっと、これは言わないでおきましょう。

　隣の金髪少女が、おばあさん美少女こと、迦里(かり)ちゃんです。彼女が何者か、読んだ方にはお分かりいただけると思います。
　しかしあれですね。美少女って……描くのめっちゃ楽しいな。

　ケーキの左でピョーンと飛んでいる、コック姿のねずみ。彼も実は妖怪です。美味しいものをたくさん食べさせてあげたい、そんな想いを持って妖怪になった、猫又ならぬ、ネズマタの、マタ。

　彼がかける粉は、食べる手が止まらないほど何でも美味しくしてしまう、魔法のような粉、なんですって。

　右下の謎の人間(？)は、いわゆる餓鬼です。『腹減った』から取った、名前はラヘッタ。彼もまた、人に憑りついて延々と食べさせるタイプの妖怪ですね。

　でも、憎めなくて、どこか愛嬌があるんですよ。

　このマタと、ラヘッタが描きたくてねえ。

　ま、いざ描き始めたら、迦里ちゃんが思った以上に楽しかったんですけど。
　そして、隙間には適当にお化けたちを配置しておきました。

　では、作画経過に参りましょうか。

　アタリ。この段階では、ラヘッタの口が河童みたいになってますね。やっぱりさ……愛嬌のある妖怪を描こうとするとさ、水木しげる先生に引っ張られるのよね。
　そして、しれっと迦里ちゃんの正体が見えてる……。
　下描き。ここでラヘッタの顔をガラッと変えました。でも、これはこれで昭和のアニメのキャラにいそうなんだよなあ。あと、上の髪が謎。何だこれは。みかんのヘタか。
　線画。迷子になっていたラヘッタも、ようやく毛が3本で落ち着きました。え？　それじゃ違うお化けと一緒じゃないかって？
　まあまあ、気にしない、気にしない。
　なお、エキストラのお化けたちは、一発描きです。