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「毎回思うけどさぁ、なんでみんなそんなにキャラが濃いの~?」
「チャラ男でサドでかと言って実は演技な面倒くさがりの属性を過剰に詰めたような貴方には言われたくないですね。」
「あ、やっぱバレてんだ。」
「はっ!?」
バレていたので素を出してみたのだが、ホストに驚かれた。あ、そういえば気づいてなかったっけこの人。宝石狂はやけに聡いからな。出会ってすぐにバレた。
「でも、あんたもそれ演技だろ。胡散臭い、しかも副会長とキャラ被ってるし」
「失礼ですね、そんな悪い子はこの宝石で飾り付けますよ。」
「やだよ、悪趣味な」
「お、お、おい!」
「なんだ」
「なんです」
だらだらと転がりながら言い合ってると現実に戻ってきたホストが慌てていた。
「椿、お前のそれ演技かよっ!」
「そうだが?むしろ演技じゃないほうがヤバくないか?あんな口調、幼い頃からやってるのも変だろ。素であれだったらキモイわ」
「うお、ズバズバ言うな……じゃあなんで演技してたんだよ」
「いいだろなんだって」
「……はぁ、いろいろと抱えてそうだなぁ…なんで生徒会に入るやつらはみんなそうなんだよ……」
わー何言ってんだろこの人、
「イロイロナンテソンナ―ナイニキマッテルジャナイカー」
「すがすがしいほどの棒読みだな畜生!!」
なんか疲れているようにため息を吐いた後俺のいるパラソルとは違うもう一個のパラソルの下にビーチチェアを設置して寝っ転がった。あ、いつのまにもう一個パラソル挿してたんだ…気づかなかったわ
「それは、龍は知ってんのか?」
「んー?そうだな。バレた、というより面倒になった」
「こいつの言った通り面倒くさがりかよ、まじかー」
「観察すればまるわかりでしょう、なんでわかんないんですか」
「テメェみたいなやつが何人もいてたまるかよ!宝石狂いがッ!」
「そんな怒らないで下さいよ。チャ・ラ・男・さん」
「……シネ」
「そんな言葉を使ってはなりませんよ」
「……」
「あー、頭の処理が追い付かねぇ…」
ウゼェ、視界だけじゃなくて存在がウゼェ。もう相手が教師だとかそんなもんじゃねぇよ、面倒くさい。
「そんなこいつウゼェ…みたいな顔しないで下さいよ。ほら、仲良くなりましょう?」
「やだよメンドクサイ。近寄ってくんな」
そういって手をしっしっとはらうが近寄ってくる宝石狂。関わるとさらにウザくなりそうだったので目をつぶって寝るふりを、した…のだが……
「なんで俺の身体の上にそれ載せていくんだよ!」
「いいじゃないですか、ほらこうすると更に美しくなりましたよ、ね?」
「おお、確かにいいな。おい椿、今日はそれずっと着けてろ」
「ね、じゃねぇわー!そして着けねぇよ、返す!」
「つれないですね…」
もうこの人やだ…俺と相性最悪じゃねぇか…
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