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食堂での騒ぎを終えて数週間後。
間に行事と言ったら期末テストがあったけどこれも好成績を迎えることが出来たし、なんか面白いこともなかったのでカット。
「そういえばさー」
「もうすぐ夏休みが来るよね」
「「みんなはどうするの?」」
ああ、確かに。夏休みが始まるな。
「そうだな、俺は家に戻ることになっている。」
「私もですね。実家でもやることがたくさんありますし」
「そっかぁー、わんわんは?」
「俺?俺は、寮でなんか、やってる。帰ってもすることない、から」
言いながら顔に陰をつくるワンコ。やっぱり家で何かあるんだろうな。まあ、家に帰らず寮で過ごすというのも一つの案だよな。
「つっつんは~?」
「俺か?うーん、俺はどうするか。どっちみち、やることがねぇんだよな。双子は?」
「双子って言わないでー!」
「いやだって、いちいち二人の名前言うのめんどい」
「それで略される僕らって…」
なにやらショックを受けているが面倒なものは面倒なのだ。
「むぅ、僕らはねー」
「家出する!」
「「「「はぁ!!?」」」」
いきなりなにを言い出すのだこの馬鹿垂れ双子は
「いきなりなにを言い出すのだこの馬鹿垂れ双子は」
「ちょっとー心の声が漏れてるよー」
「酷いなぁ」
「正当な評価だ。あほ、馬鹿、悪ガキ」
「「ひっどー!」」
家出、ねぇ。で、
「どこかにあてはあるのか?」
「「ないっ!」」
「ないじゃ、ねぇだろぉぉおおっ!!!」
「ないじゃないでしょう!!」
「テメェら…」
「ばか」
その潔い答えに対する反応が上から俺、副会長、会長、ワンコとなっている。
あああああ!もう!やっぱ馬鹿だ!あてがねぇのに家出すんのかよ。計画性がねぇな。ったく
「で、どうすんの」
「どうするって?」
「あてがねぇんだったら、家出は無理だろ。それでもやるのか?」
双子は顔を合わせて笑う。なぁんか、企んでそうだな。
「むふふぅ、つっつんちゃんと考えたんだよ!」
「で?それは?」
「会長たちみんなに匿ってもらブフッ!」
あ、すまん。余りにもムカついたからはたいてしまった。まあいいよな。そんなことを考える頭だもんな。少しぐらい脳細胞が死滅したって変わらない変わらない。
「なにすんのさ!」
「その考えが思い浮かぶ時点で駄目だろ。」
「え~!お願いお願い~!僕たち親とは一緒にいたくないのー!」
「それだったら薙刀のように寮にいればいいのではないですか?」
「それだとねー」
「無理やり連れて帰らされちゃうから」
「去年はそれをやったんだけどねーだから今年は家を抜け出しちゃおうって!どうせ一回帰ってからいなくなってもしばらくはバレないだろうし。」
それはそれでどうなんだ?家庭環境がやはり悪いのだろうか……ちょっと調べてみるか。いざとなったらその情報で脅せるかもしれないし。そうしたらしばらく双子が家を空けるのも家公認ってできるかもしれんし。
やっても双子にはバレないようにするが……
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