どうやら合宿があるそうですよ

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8:50 門の前にキャリーバッグを持って立った。既に俺以外にも数人立って待っていた。今日から生徒会、風紀委員会合同の合宿である。 暇なので携帯を取り出して弄っていると目の前にに誰かがやって来た。顔を上げて見ると会長だった。 「よう、元気していたか」 「おっは~うん、元気だよー」 会長だった。久しぶり的な挨拶だが、つい先日会ったばかりである。変装していて人格がちょっと違っていたが。…相変わらず、いつ見てもイケメンだなぁ 本日もカラーコンタクトを着けていてその目は耽るような赤である。これを見ていると吸血鬼とか似合いそうだなと思い、学園祭の時に吸血鬼の仮装をさせるかと考える。それでも随分先となるが 神崎 椿として最後に別れた時は随分とやらかしてしまったのでそれが頭に残っているのか会長は気まずげだった。それでも一番に話しかける勇気があるのですごいのだが 要求通り、忘れたことになっているのだろう。助かるよ、と思いながら会長と会話を交わしていく。 「そういえばさ~今回の合宿って会長んとこの別荘なんだよね~すっごい楽しみ~」 「そうか、結構いいところだからそのまま楽しみに思っとけ」 「わかった~」 そのまま話していくと会長の表情の突っ張りがなくなっていく。よかった、そのままぎこちないままでいたらすぐに何かあったとバレるだろう。生徒会や風紀委員会に所属しているやつらはどっかしら大企業のぼんぼんだったりするからな。そのぶん観察眼とか洞察力とか鋭いんだ。だから気が抜けない。 …なんで俺会計になったんだろう。いや、王道の為だけれども、萌えのためだけれども!それでも特大の秘密を抱えている身としてはちときついのもあって…結局それ込みで所属したんだが。まあ、今ここでそれを嘆いても仕方がない、事実だし。 そうしているうちに人がやって来て移動用のバスも来たのだが… 「まずバスに乗る前にいない人がいるか確認を取る。風紀は風紀で確認するから生徒会の方は生徒会で確認しろ。」 「……なぁ、双子弟、相方はどうした」 「……あれ?さっきまではいたんだけど、ほら荷物もあるし」 「双子っていうことで、あの馬鹿の場所わからないかな~」 「…ごめん、わかんないや」 「後で説教ですね。鞭はちゃんと仕舞いましたかね…」 双子兄逃げてー超逃げてー と、茶番はともかく俺にも鞭は借りれないかな。使うから そうやっていると委員長がやって来て 「…そっちはどうだ」 「…相沢兄が消えた」 「こっちは茜部がいない」 「「ハァ……あいつ」」 お疲れ様でーす。もう既にブリザードを出せないぐらいに頭が痛そうにしている。どちらとも、問題児持ってるんだもんなぁ チャラ男の方はそのまま行方不明でいいと思うが。
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