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そうやっているうちにチャラ男の準備が終わったので寮を出る。一応双子兄の部屋も確認してみたけれどいなかった。
「ん~どこにいるのかねぇ~」
「…意外と、もう戻ってる、かも」
「あ~ありえそう…って」
副会長からメールが来た。
いや、もしかしたら
「…ワンワンが予想した通り戻って来たって~」
「そっか」
「それじゃあ戻ろっかぁ~」
結局何だったのだろうか、まあいい時間も遅れているしさっさと戻るか。
他に誰かがいなくなっているということもなく、無事にバスで出発。なお、双子兄はバス内でしばらく説教をくらっていた模様。双子弟が気まずそうにしていたな。
俺は何もやることもないし、萌えイベントも発生しなさそうなのでイヤホンをつけて音楽を流して目を瞑った。寝てはいない。俺の場合、何が起こるかわからないからな。そうしていたら案の定
「椿寝てるー」
「悪戯しちゃう?」
「しちゃうー?」
説教を終えた双子兄が双子弟を連れて悪戯を仕掛けようとしだしたので
「やったら、鞭100回やるから、覚悟してね~?」
「げぇっ、起きてたのー?」
「鞭はヤダ!」
「だったら、やめてね~?」
「「はぁーい」」
残念そうにしているがやらせんよ。
「つっつん、完全に新しい扉開いちゃったね~…」
「え~?ナニイッテンノ?打たれたい?」
「い、いや…ケッコウデス」
「残ね~ん、それじゃあまた次の機会で~」
「一生来なくていい…」
不本意ながら、誠に不本意ながら隣の席はチャラ男だった。ベタベタ触って来ようとするし、キャラ被りだからあまり傍にいたくないんだが…
そうして会話していると後ろの方から
「前から兆候がありましたからねぇ…」
「うん、新歓とか…バット突っ込んでたから、ね……」
「私もそういう傾向はありますが、ここまでではないですし…」
「はいそこー、何話してんのさ~!」
不穏な話が聞こえてきたのでぶった切りました。別にいいだろバット突っ込んでも、前々に強姦とかしようとしたらバット突っ込んで拡張するからねーって警告しておいたんだぞ?わざわざ言ってやってもなお、やらかそうとしたんだから、俺は悪くない!
「そうは言ってもやりようがあるでしょうが…」
「事件も少なくなるように罰も酷くしたんだよ~?……というか、ヤろうとするんだったらヤられる覚悟は持っとけや」
「永遠~俺のお隣さん怖いんだけどぉ~」
「…まあ、頑張れ」
「見捨てられたし~!!」
イラッ
「チャラ男、 オ ハ ナ シ しようか」
「チャラ男って!つっつんもチャラ男じゃん!」
「Shut up.」
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