どうやら合宿があるそうですよ

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部屋の中に荷物を置いて広いリビングに集まった。 人数は結構いるが、この家は中々に広い。そのぶんリビングも広く、狭くは感じられなかった。 「遅い昼食だが、食べるか。」 「そうだな。まずは食事にしよう」 冷ややかな表情を浮かべながら器用に会話する会長と委員長。ある意味仲いいよなこの二人。 「それじゃあ、途中で買ったものをテーブルに出しましょう。龍、食器とかは何処ですか」 「ああ、それはあの棚にあるから必要なだけ出してくれ。」 指示をだしていく会長と副会長。だんだんテーブルの上が買った料理で埋まっていくがそのうち置く場所がなくなってしまったので会長に聞いて新しいテーブルを持ってくる。 たこ焼き、焼きそば、烏賊の丸焼き……屋台の食べ物かな!?!?!?いや、もっと他になかったっけ、あったはずだよなぁ 「これ、縁日とかで食べたりしたわ……」 「茜部もそうか…」 だよなぁ…まあいいや 「食べよっかぁ~」 「だね」 「「いっただきまーす!」」 「「「「いただきます」」」」 結論、美味かった。これもまた一興ということだろう。 「あーおいしかったー」 「ねーねーかいちょーゲームあるー?マリクラやりたーい!」 「あー?ねぇよんなもん。帰ってやれ、ここでやんな」 「「えー」」 「えーじゃねぇ!」 あー、あのブロックが支配する世界で建築したりするゲームね。あれって楽しいよな。影modいれると結構綺麗だし。特に腐ったやろうとか骨やろうとか匠とか戦うのが好きだわ。こう、ハラハラしたスリルがというより、蹂躙するのがって感じだが。 その後は各自、自由行動なので俺は部屋に戻る。家が広いからと言って部屋の数も多いというわけではないので、いや一般と比べたら多いけど、寮部屋と同じように二人で一部屋となる。 それはくじ引きで決め、その他にも基本的な行動はペアとなるのでそれで決まる。バスの座席というより隣も…… 「あー!つっつんもう閉じこもってんの~?外行こうよ外、庭にも花があってさ~キレイだよ~!」 ああ、そうだよ、そうなんだよ 俺のペアはチャラ男だ。 「うっさい」 「はうっ!」 とりあえず副会長からそのまま鞭を借りているので(副会長は予備を貸してくれている。予備?)それを使ってチャラ男を打つ。なんかどこか感じている様な……気のせいだろう。 「ん……わかったよぅ、じゃあ俺もなんかここでごろごろする~!」 「キモイからこっちくんな」 「ひっどぉ~!」 そう言いながらもなんか嬉しそうだった。やっぱりこいつ……
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