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本当に疲れる…こいつの相手をしてると
あっさり色々とバラされるしさぁ
「フフッ、もうあなた私のものになってくれません?一生飾り付けてあげますから」
「キモイわ!」
「流石にそれは俺も引くぞ…」
宝石狂はうっとりと酔うように笑って俺の手を取り、上に一つ宝石を置いた。マーブル模様の美しい緑、マラカイトだ。意味は破邪、魔除け。だけど他にも意味を持っているそれは
「 危険な愛情 」
言うと当たりだとでもいうかのように笑みを深めた。ゾッとするよ、厄介なものに目をつけられたものだ。
「教師と生徒の禁断な恋とでもいう気か?」
「ふふふ、そんなものではありませんよ。ただの一方的な執着ですよ。」
「おい椿、一刻でも早く逃げろ。俺も逃げるから」
「逃がしませんよ?執着とはそういうものです、ええそうですとも。」
掴んだままの手を強く握りしめる宝石狂。こいつキモいからぶん殴ってもいいだろうか。
「なんでこう、この学園にはろくでもないものがこんなにいるんだ?」
「ふふふふふっ」
瞬き一つせずにじっと見つめてくるさまはとても、気持ち悪い。なんか手も揉んでくるしシャツの袖の中に手入れてくるし。なんかめんどくさすぎてどうでもよくなってきた。
「ホストーなんかめんどくさいからもう寝るわー後よろしくー」
「はぁっ!?いやお前当事者!寝ようとするな!ほらこの宝石馬鹿!生徒に手出そうとするな!というか風紀の顧問だろ!なんでお前が率先して風紀を乱そうとするかなぁっ!!!」
「それでは、椿が生徒でなくなったら手を出していいんですね?どこに閉じ込めてあげましょうか…」
「いややめろよ」
……
今まで会った時はまともな大人だったんだけどな…なんで今こうなってんだろ
「どうせならホスト閉じ込めたら?」
「いや俺を生贄にしようとするな!」
「嫌ですよこんなの、やはり飾り立てるのならあなたみたいな美しい人ではないと」
「とりあえず、これ返すわ。宝石着けるの趣味じゃねぇし遠慮する」
えー、いいじゃん監禁すれば、俺は勝手に監視カメラとかハックして萌えらせてもらうから。
宝石狂にマラカイトを返そうとするがそれは抑えられて拒否された。今までの狂ったような態度を整え、背筋を伸ばした。
「いいです、持っておきなさい。愛のなんのはともかく、それは破邪、魔除けになります。今後何かの役に立つでしょう。」
「えーこんなのもらっても金なんか出せねぇぞ?」
通帳にはたっぷりと情報屋としての金が溜まっているが出す気はない。
「別にいらないです。ふむ、そうですね…それでは今度あなたをこの子たちで飾らせてください。それで手打ちとします。」
「んーそれならいいぞ?」
今の俺ではあまり感じ取れないが、これにはちゃんとした力がこもっている。お守りとして持ってようか。ブレスレットでいいかな?
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後書き
めっさくだらない話なんで飛ばしていいです。
新キャラはヤンデレでした。わーパチパチパチ
そういえば、と昨日投稿した後に気づいたのですがこの作品
狂ってつく称号が良く出てきます。あらびっくり。血狂い、狂信者、それに続いて前々話から出てきた宝石狂…そんなに俺は狂ってものが好きなのかッ!?はい性癖ですあざしたー
小説書いてくといつの間にか性癖がにじみ出てくるから怖いですねー
もーダークとかシリアスとか復讐とか拷問とか大好きなんですわーどこか狂ってる人とかって愛でたくなりません?あ、俺だけですかすみません
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