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その後はチャラ男が怯えて俺に縋り付き、それにイラついた俺が鞭で叩きつけたりなどあったがバッサリカット!
「じゃあ、行ってくるねぇ~」
「やだやだやだやだいきたくないこわいこわいこわいこwぶふっ」
「煩い黙れ」
余りにも煩かったので背中を押してやった。邪魔
「ひどいよぉっ!怖いの無理なんだってぇ!」
「だったらさっさと神社まで行って帰ろーねぇ?」
「っ……そうだよ、そうだよねぇそうすればいいんだよねぇ。よし行こう!すぐ行ってさっさともどるよぉ!」
ふっ、ちょろいw
夜の森って結構好きなんだよな。こう落ち着いた感じなのが
「あ、見えて来たよぉ~」
「本当っ!?」
見えてきたのは本当に小さな社。月光にあたってどこか幻想的な空気を醸しだしていた。森の中にある神社だが、手入れが行き届いていた。
「つっつーん、どうしよう~怖くて行けないよぉ」
それでもこいつには怖かったらしいが。というか情けなさ過ぎて泣けるぐらいだな。まあチャラ男だし、でも何が怖いのか聞いてみるか
「チャラ男はさぁ怖い怖い言ってるけど何が怖いのさぁ~」
「俺が怖いのは、幽霊だよぉ!!ひゅーどろどろどろーってやつぅ!」
「なんで?見えないしいるかもわかんないじゃーん」
「だって殴れないじゃん!!」
「は?」
これはある意味お約束か?よく脳筋キャラである怖がりが殴れないのでレイスは怖いですでもゾンビは怖くないですむしろ死ねっ!ってやつ?
……うわぁ
「死ねばいいと思う」
「なんでさぁ!」
「むしろ憑かれて死ねっ!」
「やだやだやだそんなこと言わないで憑かれちゃう死んじゃう怖いからぁーっ!」
「大丈夫怖いのは一瞬だから、ネ?」
「やめてぇーっ!」
そんなことを言い合いながら石畳の端を進んでいった。一応真ん中は神の通る道ってわけだからな。余計な問題を抱えたくないので避けて通る。よし、チャラ男の意識が俺との話にそれている間に札を張ろう。
「あ、ここだぁ~よしっ!オッケ~貼れたねぇ」
「それじゃあ帰ろっかぁ!今すぐ帰ろうねぇ!!今すぐ!」
「あれっ?」
「ヒエッ!!??」
「なんか札が一枚足りないよぉ?」
「やめてやめてマジでやめてそんなウソを言って俺の気をひこうだなんてそんなこと通用しないんだから」
「ほんとほんとぉ、ほら一枚足りなぁ~い」
これは本当だ。貼ってある札は六枚、今回ペアは八組で俺たちが最後のペアだ。なので今俺が持っている札以外には七枚必要なんだが…
「あああああああだから嫌なんだよぉぉぉぉぉ」
「はいはい、むしろチャラ男がホラーに見えるからその顔は止めようねぇ~」
某名画のムンクの叫びとやらみたいになってるから。
「でもさぁ、双子じゃな~い?あの子たち悪戯好きだから怖がらせようとわざと張ってなかったりしてぇ~」
「はっ!そうだよねぇそうに違いない~」
本当にそうなのかは知らないけどあいつらならやりかねないだろう。むしろ率先してやりに行くはず。
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