第1章 星の運命ーさだめー

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第1章 星の運命ーさだめー

~唯人side〜 「あ、あの~…………」 「あぁん?」 「ひっ……!やっぱなんも無いですっ!」 うぁぁぁ!!怖いぃぃ!! やっぱこんなとこ来るんじゃなかった! 今日、何故こんな毎日毎日図書館に行ってすみっこで本を読んでいる内気な俺がこんな怖そーな所にいるのか。 それはハチャメチャな出来事があったからーーーではなく、ただの迷子だ。 「いや、迷ったからってなんでこんな悪がいっぱい居るようなところに迷い込んだの俺……!」 元の道をたどって帰ろうにも、方向音痴な俺がそんな高度な事出来るわけがない。 しようものなら余計にここに迷い込んでしまうだろう。 今日は、転校初日。 朝は車で送ってもらって、それで……。 俺、なんて、言った……? 『学校終わったら迎えにあがりますので、どうか学校でお待ちください。』 『え?あ、ううん、大丈夫だよ。1人でーーー』 1人で、帰れるよ。 なんでーーーー!?なんで朝の俺、運転手さんに迎え要らないって言っちゃったの!?
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