異動になりました

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庶務課の自分の席に着くと課長から呼び出しがあった。 「上層部の人事改編があって、今まで他社で活躍していた如月淳一くんが専務に就任することになった。それに伴い、辞令がでていて橋本君は秘書課に転属、そして如月専務の専属秘書となる」 そういうと、封筒から一枚の紙をとりだして哲に手渡した。 「これが辞令だ、今から自分のデスクを片付けて専務室に行ってくれ」 は? どういうこと? 「こんなに急なんですか?」 「まぁ、そうだな、しかし正規に辞令が出ているから従うしか無いだろう」 もちろん、逆らう気はない。というか僕には選択枝が無いし、そもそも課長に噛みついても仕方が無い。 「わかりました」 自分のデスクから必要なものを段ボールに入れて、庶務課の人たちに挨拶を済ませるとフロアーを出た。 どうして僕が秘書課なのだろう?
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