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そうだった、僕は愛人だった・・・求められれば応えないといけないし、喜ばせないといけないよな。 なんだか、如月といるとそういうことを忘れてしまう。 唇が重なると如月の舌が唇を割って入ってくる。舌が絡み合い、くちゅくちゅと水音を立てる。 昨日初めて会ったのに、一緒にいることに安らぎを覚える。本当に流されやすい・・・ でも、この人には流されてもいい
「如月さん・・」
ベッドの上に絡み合うように倒れ込むと 「二人の時は名前で呼んでください」と甘い声でささやかれる。
「淳一さん・・」 そう答えると、ニッコリと笑って、先ほどよりも激しく口中を愛撫する。
情熱的でなにより上手い、頭の中もとろとろに溶けてしまいそうになる。
キスだけで、僕の下半身はしっかりと反応してジンジンとしびれて堅く形を成していく。
淳一の愛撫は耳から首筋へ異動し、淳一の唇のあたった場所が熱を帯びる。
ネクタイをはずされ、少しずつ着衣が剥がされていく、淳一が体重を移動させたとき中心にあるものが太ももに当たった、それは、堅く自分を求めてくれていることがわかる。
もどかしい、はやく欲しい・・ そう思った時おもむろに淳一の身体が離れていく
「わたしはもう寝ます。おやすみなさい」 そう言って立ち上がった。
「え?あの・・・僕・・・何かしましたか?」
訳がわからない、確かに淳一の身体は反応してくれていた。
「さすがに、体中にほかの人との情事の痕を大量に付けているのを見たらしらけます」
そう言うと、スタスタと部屋を出て行ってしまった。
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