すてきでした

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すてきでした

コンコンコン コンコンコン ドアをノックする音がする。 ああ・・・、お袋が起こしに来たんだ・・・・ そんなことをまだ覚醒しない頭でぼんやり考えて、うつらうつらしていると 「哲、そろそろ起きてシャワーでも浴びたらどうだ」 その一言で、一気に覚醒した。 そうだ、ここは淳一のマンションだ! 「すみません!!」 あわてて跳ね起き、ドアを開けると ボタンを二つほど外したワイシャツにスラックス姿の淳一が立っていた。 「あの・・・」 「とりあえずシャワーを浴びたらリビングへ」 「はい・・・」 淳一さんより後に起きるとか・・・ 少し熱めのシャワーを頭から勢いよく浴びる。 向かいが淳一さんの部屋だと言っていた、ということは、ここは別邸って訳では無い? いわゆる愛人を囲うという訳ではないのか・・・ むしろ僕が一緒に住んでいては色々と問題があるような気がするが、僕がいても誰かを向かいの部屋に呼んだり過ごしたりすると言うことなのか・・・ 鏡を見ると、身体にいくつもの痕がついている。 これが消えない限り淳一さんは僕を抱かないと言うことだろうか。 愛人ってなんだろう?
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