きっかけ

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きっかけ

今日もいつも通り登校した。 何の変哲もない日常を過ごすはずだった。 「ちょっと。話があるんだけど。」 クラスの女子が話しかけてきた。 いつも独りの私に話しかけてくる人などいないと思っていた私は、つい返事が遅れてしまった。 「ねえ。聞いてるの?話があるっていってんだけど。」 もう一度、しかし、先程よりも強い口調で話しかけてきた。 「えっ?私ですか?」 「そう。あんたに声かけてんの。ちょっと一緒に来て。」 そういうと、彼女の取り巻きである二人の女子に両腕を捕まれ女子トイレへと連れ込まれてしまった。 ギリギリのバランスを保っていた私の日常はあっけなく崩壊した。
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