出逢い

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でもやっぱり、休みの日。 それでも同じ夢を見るもんだから、私は気になって、図書館へ行き夢占いの本を借りに行く事にした。 それ読めば、少しは気持ちが落ち着くんじゃないかな。何かしらのヒントはあるはずだと思う。 いつもならエレベーターを使うのだが、今回は何故か階段を使おうと、プチ努力。 だって入口横の階段をのぼって、すぐ側の右棚だから。 靴紐がほどけていた事に気が付いて、先にそれを結んでからにしようかとしゃがんだ。 階段ってチマチマしてて、足を上げる回数が多いから面倒なんだよね。 一段飛ばしで一気に駆け上がってやろうかしら。 そして頭を上げた瞬間、 「痛っ!!」 黒いサンドバッグのような大きな固まりに、私は思いっきり頭をぶつけた。 あまりの痛さに頭を抱えて、再びしゃがみこんでしまった。 「おぉ〜痛い…くぅ〜…」 しかしながら何の声も掛けてこない。 「ったくもぉ〜…すっごい痛いな〜…」 おいおい、コノヤロー、無視すんな! 私はゆっくりと目線を上に向けると、目が合った瞬間に言われた言葉は、 「ゲゲッ…マジ、やべぇ…」 ゲゲッて何?! マジってどういう事?! やべぇって…はぁ?! 「なんなのよぉ〜、もぉ〜」 私は物凄い勢いで立ち上がり、睨みつけた。 なめんなよ〜!! さすがの私の睨みに、 「ってか、とりま、すぁ〜せん」 っていうか? とりま? すぁ〜せん?! 何、それ日本語?! 弱者に対して、年上に対して、女性に対して、言う言葉?! 何コイツ?! 謝罪が全くなってない!! 私は奥歯を強く噛みながら、もう一度しっかりと睨み付けた。 しかし雰囲気を悟れないのか、ポカンとした表情で全身黒ずくめのイマドキの若者は立ち尽くす。
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