恋と言うのじゃないけれど…

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理子がスローなバラードを歌いだした。 こいつは上手いもんな… グラスの水滴が気になるのか、ダスターでテーブルを吹き回る航の腕を取ってダンスに誘う。 まぁダンスたって躰くっ付けて揺らしてるだけだけど~ おっ…いい躰してんじゃん 「あの…名前なんて言うの?」 「倉田由衣(くらたゆい) 由衣って呼んでね」 航の首に手を回し~目を閉じムードに酔ってゆく…… 「由衣さん…僕…」 航の口に人差し指をあて、黙らせる。 航と二人で揺れている… 気持ちよくて…気持ちよくて… …もう大分酔ってる…… ………え………… 目を覚ましたら、カラオケボックス……航がいた。 「あ、オレ寝ちゃったんだ……うわっ~付き合わせてごめんね~」 「いいよ。帰ろうか、送るよ」 申しわけなさすぎて、頭があがらない…今日初めてあった奴にお守りさせちゃって…あいつらどこにいったんだ!オレをほっぽいて… 「僕が残るって言ったんだよ、君、僕に……抱きついてたから」 …恥ずかしすぎる…… 外に出ると、少し頭が冷えた。 離れた所に車はあった。 助手席のドアを開けて、オレを乗せると、運転席に回り静かに車を出した… ふわぁ~こんな高級車初めて乗る。 「どっちいけばいい?」 「……ん…」 今日はクリスマスイヴイヴ…こいつはサンタさんからのプレゼントじゃないか? こんなイケメン、めった当たらないし…めくるめく夜を…サンタ様 「航…早く帰らないといけないの?」 「いや、別に」 「じゃあさ、いいとこ行かない?」 「……え…」 車を止める航の耳の下にキスをする。 「……いいの?」 「…いいの」 シティホテルの612室… ラブホなんて行く奴じゃなくってよかった~ 途中の薬局で男のマナーを購入させる。 シャワーを先に使い、航が出て来るのをドキドキしながらベッドで待っている… バスタオルを腰に巻いて航が出てきた。 ううぅ…やっぱいい躰… ドキドキドキドキドキドキドキドキ こいつと今から…めくるめく夜を… ベッドで啄むようなキス… ……………………………… なんかぎこちなくね?オレから動いたがいいのか…航の躰に手と唇這わしていく…ガッチリとして滑らかな肌を味わう…航もオレのデカくもない胸に埋もれてる… 手が秘めやかに動き出す…よしよし…航がオレの…え…オレの…… えっ~… 「違う…違う…そこじゃない…」 「えっ…」 え~~こいつドーティか?女初めて? 「…そう…そこ…そこ…」 こいつ、あんなアイドル面してあんないいガタイして、今まで何してたんだ! 疲れた…Hしてこんな疲れたの初めてだ… それでも最後オレを抱きしめて…やさしい奴なんだろうな… でも、こいつとHはもういい…
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