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頑張ってクリスマスのコーディネートして夜、顔を出してみた。馴染みのバーで皆揃っていた。入って行くと航がすぐ寄ってきて、コートをハンガーに掛けると自分の席の隣に連れて行く。
涼が笑って見てる。
なんか気恥ずかしい…
オレは男にこんなことされたことなかった…
「由衣は休みないの?」
え~呼び捨て……
「うちは30日から休み」
「流通センターだもんね」
「…そっか」
「明後日帰るって?」
「うん…」
そんな目でオレを見んな!どうしていいか分からないんだから…
「よし、航と又の再会を祈って…」
「「「「かんぱーい!」」」」
今日は呑もう!そして機嫌よく航を送り出そう…
……え…
「航…呑まないの?」
ウーロン茶を持ってる航
「僕…酒弱いし、車あるから」
航の目の奥で揺らめいてる炎を見た気がした。
あんたとHはしない!疲れるだけだし……
あんたはあんたの好きにすればいい オレは今を楽しむだけ……
………………………………
歌って、踊って、航も時々あの1本調子をリクエストされて笑わせていた…いいんだ…
これでバイバイだ。
「あれ?天城Оえ鳴ってない?」
「え~」
バッグから天城Оえをくり返すスマホを出して外に出る。
わっ~寒…誰?こんな時間に…
もう12時になんのに…え…市内の番号だけど…コレって取らなきゃダメな奴?
迷ってると、いつからいたのか航がオレのスマホを取った。
「もしもし……代わります」
航がオレにスマホを渡す。
…出ろ、と…
「はい」
「日立警察署です」
えっ~~
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