恋と言うのじゃないけれど…

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「航…」 待ってくれてたんだ。 「ありがとう…これ、弟の悟。…悟あんたのことで、車出してくれて、お世話になったんだよ。お礼言いな」 悟が90度直角で頭を下げる。 「ありがとう御座いました」 車とオレを見比べてた悟を置いて車に乗るオレに、ハッとしてオレの後から車に乗り込む。 …待っててくれた。いい奴なんだよな…もう 頭が上がらない…至れり尽くせりで… 車が静かに滑り出す。 家に悟を降ろすと、 「父さんたちには上手く言っといて…」 悟が一瞬オレを見る。 ……えっ~ そして航に向かって 「今日はホントお世話になりました」 航は軽くてを振ると、オレを見る。 「世話になったと思って、誘ってんの?」 「それも少し…でも、もう航、明後日には帰るんでしょ…今日だけなんだなぁと思ったら…ね」 「どんな理由でもいいよ、僕は君といたかったから…ずっと一緒にいたいと思ってたから…」 躰を乗り出して航にキスをする。 昨日?…おととい?…よりずっと良かった…オレもちょっとは楽しめた。航のガッチリした滑らかな肌を触るだけでも気持ちいい…航がオレの項に舌を彷徨わせてる… 「あ…そこから背筋にそって降りてきて…」 ……あぁ…あ……あぁぁ… 元々細やかな男だから…指が…唇が…やさしく丁寧で…それだけでたまらない… ……………………………… オレの横で無防備に眠ってる…男… 明後日には帰る…よかった… でないと……手放せなくなる… この綺麗でやさしい男を……
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