恋と言うのじゃないけれど…

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目が覚めたら、航の顔が目の前にあってオレをじっと見てた。 まだ6時だった…数時間しか寝てない。でも今日で最後だ… 「そんなじっと見られたら恥ずかしい…」 「僕、由衣が初めてなんだ」 …知ってます… 「今までいいなと思っても、近づきたいって思ったことない。迫られても鳥肌がたって …君があのカラオケで僕の首に腕を回した時、ドキッと…女の子に初めてときめいた」 へ~~ 「じゃあ、オレに会ってよかったね」 「…どうして自分のこど、オレって言うの」 「昨日の弟 五つ下で 小さいさ頃オレのマネばかりして、アタイ、アタイって言って直んなくて、母さんが悟が癖づくまで、僕やら、オレやら言ってくれって…そのウチオレの方が癖づいちゃって… 「じゃあ、もういいだろ、私に戻っても」 「…え…」 「言って、由衣…私って…」 「…わ…たし…わっ!恥ずかし~」 航がオレを抱きしめて、耳元で囁く… 「由衣…由衣…結婚しよう」 「…は……?」 航を見る。 「え…」 「僕達結婚しよう」 「ちょっと待って…航」 「ん…なに?」 「オレ達…」 「私たち」 「…わ…わた…私たち、会って3日目だし…まだ…結婚なんて…」 「あ~今すぐじゃないよ、来年でも」 「来年…ちょっ、ちょっと待って」 「どうせ結婚するのなら、早くした方がお互い新鮮でいいんじゃ」ない?」 「ど…どして結婚するって前提なの?オレ…」 「わたし」 「わ…わた…し、プロポーズもされてないのに」 「僕、昨日ずっと一緒にいたいって言ったよ」 「え…、え…、昨日?…」 言われたような気もする…オレ…あ、わたし返事したっけ… 「オレもって言ってくれたよ」 え~~~そんなん言った? 覚えてない!初めてのプロポーズなのに…… 「でもさ、お互いをもっとよく知ってからでよくない?」 「それは結婚してお互いを理解した方が現実的じゃない?都合のいい時に時々デートして、なんてのは絵空事だよ。一緒に暮らして寝食を共にして分かる事の方が多い」 「じゃあ、同棲は?すぐ結婚なんてハードル高いよ」 「僕は東京に仕事を持ってる。一緒にすんでも同棲なんて君の立場が保障されないだろ」 「えっ…オレ…わたしトーキョーに行くの?」 「僕はこっちでは仕事が出来ないから君に来て貰うことになるね」 「待って、待って…」 「由衣、時間いいの?」 「あ〰️〰️7時半過ぎた…」 なんでこんな一生の大事な事を話てるのに…… それでも手は顔を洗い、メイクをする。服はどーしよう…昨日と同じのじゃないからよしとしよう 頭が仕事仕様になった所に、 「今日帰り何時になるの?」 「7時には帰る…かな」 「じやあ、8時位には行くよ」 「……どこに?」 「由衣んち」 「え…なんで?」 「由衣のご両親にちゃんと挨拶しとかないと」 「いいって、そんなの…又今度来た時とかで…」 ……そんなん挨拶とかされてたまるか…
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