神様の願いのひねくれた叶えかた

ある神社の神様は憂鬱だった。
明日は正月だ。
この日になると多くの人間がやってきて、
自分の願いごとを叶えようとする。
「たかだか10円か100円の硬貨で願いを叶えようとする
なんて図々しい奴らだな」
それでもできるだけ人間の願いを叶えようとしたが、
気力はすり減るばかりだ。

「こうなったらヤケだ。今年はひねくれた形で願いを叶えさせてやる」