私がアイドルであるために

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* 「あ、眉村さんだー地下ザコアイドル卒業おめでとう!」 「きゃはは、はじまってもないし」 「でもサーアイドルやめてもリボン付き二つ結びは変わんないんだ」 「爆笑だよねー、まだアイドル気分なんだ」 (だって私は――)  私の卒業は、一部の中で話題になったらしい。当然高校では注目の的になった。だけど私は笑顔で彼女たちを見た。からかうようにニヤニヤするクラスメイトを見て、私はにっこり笑う。 「ありがとう。皆のおかげでアイドル頑張れたよ」 「なっ、それ嫌み!?」 「事実。ここがあったからあっちも頑張れた。あっちがあったからこっちも頑張れた。それぞれがいい原動力だったよ」 「むかつく!」 「よかったら、これからは私と仲良くしてね? なんて」 「はあ!?」  
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