私がアイドルであるために

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動揺するクラスメイトに私は笑顔を向ける。ぽかんとしたクラスメイトは、吹き出し私を見た。 「っく……意外と面白いじゃん、眉村さん。いいよ、これからはなかよくしてあげる!」  爆笑しながら私に手を差し出すクラスメイトの手を私はしっかり握る。周りの子たちも、重茂に私たちを見て微笑んだ。 「ありがとう! これからよろしくね!」  これからは違うステージで私は歌い踊って生きていこう。  たとえどんなにお客さんがいない、敵ばかりのステージでも絶対に輝いてみせる。  だって、皆がどこかで私を応援し続けてくれてるから。  どこかで、私と一緒に頑張っていてくれるから。  ……もう、あのステージの上で歌うことはないだろうけど。  私の人生というステージはまだまだ続いていくから。  いつかそのステージを降りるまでは、私はずっと永遠のアイドルなのだ――。 END
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