赤い雨

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僕は優しい夫婦に拾われた。 40代ぐらいの夫婦だ。赤ちゃんがずっと出来なかったみたいで、僕を大切に愛情を注いで育ててくれた。 彼らは大麻の事は知っていたが、バラすと殺すと言われずっと暮らしていたみたいだ。 10歳になったら復讐しよう。でもこの二人には迷惑をかけたくないから一人でやろうと思っていた。 優しい二人を巻き込みたくない。 「明日、10歳になるわね!何が食べたい?」 「ハンバーグ!お母さんのハンバーグは世界一だもん」 「ありがとう。じゃあハンバーグにしましょう」 二人と最後の夜。 僕は覚悟を決め、布団を被って眠りへと就いた。
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