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火器
幼い頃、近所の派出所へ遊びに行った。
今じゃ考えられないが、
お巡りさんがかまってくれるような
時代。
手錠をかけてもらった。
冷たかった。
でも、子供の手首はスルッと抜けた。
あるときは、ピストルを持たせてくれた。
怖くって、重い、と思った。
あるマンションの一室で拳銃を見せられた。
「触るんやったら、手袋しぃや。指紋残るよって」
旅先のファーム体験で、散弾銃を打った。
重くって、銃を折って玉を詰めるのことさえ、できない。
大きくて、手を伸ばさないと引き金に、届かない。
ちゃんと構えることさえ、
できない。
クレーン射撃のように皿が飛ばされたけど、当たらない。
打ったときの衝撃にビビる。
これは決して水平に持ってはいけないと思った。
そして、ちゃんと肩に乗せられなかった私の上腕に青タンというお土産が残った。
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