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「脱がせてもいいか?」
そう言って真っ直ぐに見つめられると心臓が壊れてしまいそう、こんなに苦しいくらいドキドキするのに発作とは違う甘さが私を包んでる。
「そんな事、いちいち聞かなくていいから……っ」
恥ずかしさと緊張でやっぱり素直になれない、出来るだけ可愛い妻でいたいのにいつもこうなってしまうの。でもそんな私に匡介さんは呆れる様子も無く、愛おしそうに触れてくるから。
……好きで好きで、どうしようもなくて泣きたくなる。
パジャマのボタンに匡介さんの太い指が触れる、器用に小さなボタンを外していく様子にちょっとだけ笑ってしまいそうになるけど。そんな余裕があったのはここまでだった。
「……え?」
ボタンの外されたパジャマの前を匡介さんは遠慮なく開く、見られる緊張から少し後ろに下がろうした瞬間。私の肌に触れたのは彼の唇で……
「匡介さん、何を……!」
焦る私を動けなくするように、匡介さんの腕が腰に回った。引き寄せられそのまま彼の顔に胸を押し付けるような体勢にさせられる。予想しなかった匡介さんの行動に私は戸惑い口をハクハクとさせた。
そのまま匡介さんは私の下着のギリギリ上に唇を当てチュウっと吸い付いてみせる。これってまさか……
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