闇鍋会議

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闇鍋会議

【昨日、男の人が黒いワゴン車に連れ去られるところを目撃】 そんな書き込みから始まったこの物語は想像も出来ない所まで広がってしまった。雑談書き込みサイト内はあっという間に盛り上がりを見せ、書き込んだ人物のIPアドレスから特定に入り集団リンチの様になっていってしまった。 もうこうなってしまっては、誰も止められない。 【マジで?!】 【目撃した場所、求む】 【嘘乙www注目されたかったかw】 顔が見えない事を良い事にそれぞれの文章が書き込んだ人物を傷付けていく。 【ごめん、実はその男の人知ってる人だから警察に通報していいか迷って書き  込んだんだけど】 【いや、知り合いなら警察へGOだ】 【はい、特定完了!】 【こいつ、お嬢様学校の生徒だぞ!俺氏、金と権力に屈して死亡ww】 【じゃあ本当じゃね?目撃した場所何処?】 【私が住んでる所、駅が目の前にあってその道路で見ました。  やっぱり警察に通報した方が良いですよね】 書き込んだ人物は段々と不安を覚えたのか皆んなが書き込んだ情報に踊らされる様に迷子になっていく。 『取り敢えず、通報はしといた方が良いと思う』 仕方がない、助け舟出してやるか。 【管理人キターーー】 【一番マトモw w】 【もう一つあるんです。私が通っている学校にはsevenって呼ばれてる儀式?  があって、それが怖いんです】 新しい情報投下、本当はこっちの話がしたかったのか? 【メンバーは六人、全校生徒から一人選ばれて七人。だからsevenって言われ  てるんですけど、やる儀式?は闇鍋なんです】 怖そうなワードだな、釣りか。 【どうせ釣りでしょ?マジ止めた方がいいと思うぞ】 【違います、本当に存在してます。問題はその闇鍋が開かれる度に学校の周辺  で行方不明者のニュースが流れているんです】 『成程、その闇鍋では死体が使われているんじゃないかって事?』 いくら何でも世間からバレるでしょ。ネタ弱すぎ。 【私はそう思っています】 【飛躍しすぎでしょ】 【流石にバレるだろ】 【それが…】 【六人のメンバーの素性を調べたら…】 【警察の娘とか…】 【ヤクザの娘とか…】 【医者の娘とか…】 【芸能人の娘とか…】 【政治家の娘とか…】 【ITの社長の娘とか…】 【居るんです】
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